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ボールペンをワイシャツのポケットに入れたまま洗濯、シミは落とせる?

2018年07月23日 [ インク クリーニング シミ ボールペン ]

学校やオフィスで文房具を使いますが、
特に文房具の中でも、
ボールペンって
使う頻度が高いような気がします。

先日、実は僕もやったのですが、
「うっかりやっちゃったー!」
って経験ありませんか??
何がって?
洗濯したワイシャツ、
取り出して干そうと思ったら、
ポケットの所に黒いシミ、
あれ!
と思って探ってみたら
ボールペン入れたままうっかり洗濯!
洩れたインクがポケットの下の方に
真っ黒いシミになって!

こんな経験も、
あるあるです。
ボールペンで何か書いた後、
気付かないで
まだ乾いてない上に腕を置いてしまって
インクがシャツに滲んでしまったり。
シャツの袖にまっ黒なシミ。
目立ってしまうし、これは落ちるかどうか不安ですよね。

そこで、今回は
そんなボールペンのシミを抜く方法をご紹介します。

ボールペンのインクは3種類

ボールペンのインクが付いちゃった!
取り敢えず、水で流して・・・・・・
ストップ!
実はこれNGです。

なぜNGなのか?
ボールペンのインクには、
種類が三つあって、
其々に合った染み抜き方法があるんです。

ですから、
着いてしまったボールペンのインクが何なのか?
ちゃんと判ってから染み抜きを始めましょう

まず、ボールペンのインクは基本的に

色素(染料や顔料)+溶剤+定着済

と言う組み合わせで成り立っています。

この中で、
特に『溶剤に何が使われているか』、
によって、違いが出ます。

まずは、その3種類のインクに付いてですが、

・油性インク


油性インクは 
 色素+溶剤(油)+樹脂 
からなっています。
溶剤が油であるため、油性の汚れ。
油性の汚れは、
水で洗っても落ちないので
油を使った洗剤で落とすことが必要になります。

・水性インク


水性インクは
 色素+水 
からなっています。
その為、これは水溶性の汚れ。
水溶性の汚れは、
水に溶けるので水と洗剤で落とすのが適当です。

・ゲルインク


ゲルインクは
 色素+水+ゲル化剤
からなっています。
ゲルインクはちょっと厄介です。
と言うのも
このゲル化剤のせいで
インクの色素の粒子が
とても細かいものになっています。
そのため、
インクの粒子が
繊維のかなり奥まで入り込んでしまい、
落とすのはかなり手ごわいです。

では、この3種類のインク、
どうやって落とすと
一番効果があるのでしょうか?

油性インクをもttも落とせる洗剤は?

油性インクのシミには、
油を用いた洗剤を使う事が必要と
先ほどもご説明しました、
果たして、実際にそうなのでしょうか?
具体的には何を使ったらいいの?
と言うそこのあなた。
ボールペンのシミ抜きに適している洗剤を見極めるには、
結局、何事もやってみる事が肝心!
取り敢えず実践あるのみ
で、実験をご覧ください。

・台所用中性洗剤
・洗濯用弱アルカリ性洗剤
・酸素系漂白剤(粉末の酸素系漂白剤をパッケージの容量で、水に溶かしたもの)
・無水エタノール
・クレンジングオイル
・除光液

と言う6種類の洗剤を用意してみました、
中には洗剤とは言えないものもありますが
油性インクのシミには
どれを使うのが最も適しているのか?
を明らかにする実験をしてみました!

実験手順

1. 細かく切ったYシャツの生地に、
        油性ペンで染みをつける

こんな感じに。
1枚1枚に、1つずつ油性ペンで線を描いて、染みをつけます。
2. 30分待つもの、1日待つものに分ける
 染み抜きを始める前に、
 つけた染みの12個のうちの半分の6枚は30分間、
 そしてもう半分の6枚は1日の間そのままの状態で置いておきます。
 これは、時間の経ってしまった染みの抜き方も、確かめるため。
3. 6種類の洗剤を染みに垂らし5分間置いておく

4. 水につけてもみ洗い
 
 洗剤をつけて、5分間置いた12枚の布。
 水につけて、
 30~40回こすり合わせるようにして、揉み洗いします。
この手順で実験をしてみて、
6種類の洗剤の中で
最も油性インクの染み抜きに適しているものは?

実験結果

実験用に生地にボールペンで書いた手順1の生地
実際に30分放置した後に実施した場合

中性洗剤、弱アルカリ洗剤でもある程度は落ちていますが、
最もキレイになったのは、
クレンジングオイルを使った場合でした。
では、一日放置したら?

結果は意外と最もキレイに染みを落とすことができたのは、
除光液。
染みがついてからの時間によって、
合う洗剤にも違いが生まれるのかもしれません。
以上の実験結果から分かったことは、
油性インクの染み抜きに最もてきしているのは、クレンジングオイル。
1日以上経ったものには、除光液。

油性インクの染み抜き方法

実験で、油性インクの染みに適した洗剤が分かったところで、
実際に染みを抜いてみましょう。
ここでは、歯ブラシを使って叩く、
という方法で染み抜きをしていきます♪

用意するもの

・クレンジングオイルまたは除光液
・ビニール袋
・汚れてもいいタオル
・歯ブラシ

手順

1. タオルの上に染みがついてしまった部分を置く
机や浴室など、平たいところで作業しましょう。机で行う場合は、まずビニール袋などを敷いて濡れてもいいようにしておきます。
タオルを敷いて、その上に染みがついた表面をタオルにつけるようにして、置きます。

2. 染みの裏側からクレンジングオイルを垂らす
染みがついた部分の裏側から、クレンジングオイルを垂らしていきます。
1日以上経ったものには、除光液を垂らしてください。

3. 歯ブラシでポンポン叩く
クレンジングオイルを垂らしたら、
歯ブラシでポンポン叩きます。
イメージとしては、
服についたインクの染みを、
クレンジングオイル(または除光液)と
歯ブラシの力でタオルに移動させる、
というような感じ。
そのため、ゴシゴシ擦るのは決してNGです。
染みを広げることになりかねません。

4. 繰り返す
2と3の手順を、
染みがある程度落ちるまで繰り返しましょう。

5. 普通に洗濯する
洗濯表示を確認して、洗濯機OKのものなら洗濯機で、
NGならば手洗いで、いつも通り洗濯してください。

これで、完了。
だいじなのは、タオルに染みを移す
というイメージで、叩くことです。

水性インクの染みを最も落とせる洗剤は?

さて、続いては水性インク。
こちらは、水溶性、つまり水に溶ける汚れ。
水溶性の染みは水と洗剤で落とすのが有効です。
水性インクも、油性インクと同様の実験をやってみました。
実験手順も油性インクのときと同じ。
と言う事で中略
実験結果を紹介します。
まず、染みを抜く前がこちら。

30分於いた結果が、

一日於いたのが

30分後だと中性洗剤と、クレンジングオイルがいい勝負!
ですが、最もキレイなのは、
洗濯用弱アルカリ性洗剤のようです。
しかし一日於くとクレンジングオイルは効果が弱まっています。
代わって酸素系漂白剤が効果を発揮しています。
ところが変わらず最もキレイに落とせているのは、
30分後のものと同じ、洗濯用弱アルカリ性洗剤。
というわけで、結論が出ました。

水性インクの染み抜き方法

さて、それでは洗濯用弱アルカリ性洗剤を使って、実際に染み抜きをしてみましょう♪

ここでの方法も、基本的には油性インクの時と同じですが、弱アルカリ性洗剤を使うにあたって、色落ちに関して少し注意点があります。

用意するもの

・洗濯用弱アルカリ性洗剤
・ビニール袋
・汚れてもいいタオル
・歯ブラシ
・綿棒

手 順

  
1. 色落ち確認
染みがついてしまったのが、
白いシャツなどであれば問題ありません。
しかし、色や柄のあるお洋服の場合は、
洗濯用の弱アルカリ性洗剤を使うと、
色落ちしてしまう可能性があります。

そのため、綿棒などに洗剤を少しつけて、
お洋服の目立たない部分に少しつけて、
水で流してみて、色落ちしないかどうかを確認しましょう。
色落ちしてしまった場合は、
自分で洗うのは避けて、
クリーニング屋さんに持っていくことをおすすめします。
色落ちしない場合は、
そのまま染み抜きを続けましょう。

2. タオルの上に染みがついてしまった部分を置く
この場合も、机や浴室など、平たいところで作業しましょう。
机で行う場合は、
まずビニール袋などを敷いて
濡れてもいいようにしておきます。
タオルを敷いて、
その上に染みがついた表面を
タオルにつけるようにして、置きます。
3. 染みの裏から洗剤を垂らす
染みがついている部分の裏側から、
洗濯用弱アルカリ性洗剤を垂らします。
4. 歯ブラシでポンポン叩く
歯ブラシでポンポン叩きます。
この際も、イメージは、
インクの染みを、洗剤と歯ブラシの力で
タオルに移動させる、というような感じです。
ゴシゴシ擦るのはNG。
染みを広げることになりかねません。
5. 繰り返す
3と4の手順を、染みがある程度落ちるまで、繰り返します。

6. 普通に洗濯する
最後に、いつものように普通にお洗濯してください。
洗濯表示を見て、
洗濯機OKなら洗濯機。
洗濯機がダメなら、手洗いで。
洗濯機の場合は、
他のものと一緒に洗っても構いません。
これで、水性インクの染み抜きも完了です。

ゲルインクの染み抜き方法

ゲルインクって、水性だし、油性ペンほど落ちにくいわけじゃないでしょ?と思っているあなたは要注意。

ゲルインクには、ゲル化剤という溶剤が入っています。これによって、耐水性も粘着性も普通の水性ペンより向上。
黒い色素が、ゲル化剤によって細かい粒子になってしまうため、落とすのが手ごわいのです。

そんな、ゲルインクのご自宅での染み抜きは、みなさんが必ずもっている、あるものを使います。

用意するもの

・歯磨き粉
・洗濯用弱アルカリ性洗剤
・ビニール袋
・綿棒
・歯ブラシ
・汚れてもいいタオル2~3枚

手 順

  
1. 色落ち確認
ゲルインクの場合も、
洗濯用の弱アルカリ性洗剤を使うため、
色落ちをしないかどうかの確認が必要です。
水性インクの時と同じように
確認しましょう。
色落ちしてしまった場合は、
クリーニングに持っていくのがおすすめです。
2. ビニールとタオルをセッティング
机やお風呂場など、
平たいところで作業しましょう。
机で行う場合は、
濡れないようにビニール袋などを下に敷いてから、
タオルを載せ、その上で作業しましょう。
3. 染みの表面に歯磨き粉をつける
ゲルインクの染みがついてしまった表面に
歯磨き粉をつけます。
4. 裏から歯ブラシでポンポンたたく
歯磨き粉をつけた面の裏、
つまり染みがついた面の裏側から、
歯ブラシでポンポン叩きます。
ゲルインクの場合も、
「ついた染みをタオルに移動させる」
イメージを持ってやってみましょう。
ゲルインクは、
細かい粒子になって繊維の中に入り込みます。
そのため、歯磨き粉が含んでいる研磨剤によって
ゲルインクの細かいインクを落としていきます。
5. 洗濯用弱アルカリ性洗剤をつけてトントン叩く
洗濯用の弱アルカリ性洗剤を、
染みのあった部分の表面に垂らしてから、
また歯ブラシでトントン叩きます。
このとき、タオルの場所を移動させましょう。
6. 繰り返す
染みが抜けるまで、3~5を繰り返します。
7. 普通に洗濯する
この後は、洗濯表示を確認して、
洗濯機で洗えるものは洗濯機。
洗濯機で洗えないものは、
手洗いで洗濯しましょう。
他のものと一緒に洗ってしまって大丈夫です。
これで、ゲルインクの染み抜きも完了。
ただ、ゲルインクは
繊維の中までしっかり染み込んで決まっている可能性があります。
この染みを自宅で落とすのは、かなりハードルが高いのです。
そのため、完全に抜ききることができなかった場合は、
無理に落とそうとせずにクリーニング屋さんに持っていきましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?
ペンの染み抜きに、最も大事なのは、
根気でも体力でもありません。
いちばん大事なことは、
染みがついてしまったペンの、
インクの種類を見極めること!
異なったアプローチをしてしまうと、
まったく意味のないものになってしまいます。
必ず、水性、油性、ゲルインクのどれなのかを
見極めてから、それぞれの方法で落としましょう。
そして、着いたら
出来るだけ速やかに落とした方が良いでしょう
また、染みは歯ブラシで「こする」のではなく、
「叩いて」染みを抜いてください♪

最後に。
型崩れや色落ちを絶対に避けたい
大切なお洋服や、染みが抜けなかったもの。
これらは早めに、
クリーニング屋さんに持って行って、
プロにお洗濯をお任せすることをおすすめします。


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